もう7年というべきか、まだ7年というべきか。
当時は高校生で、その日は授業がなく昼ごろに起き、
優雅にご飯を食べ、シャワーを浴び、
パソコンの前に腰かけたぐらいのタイミングだったと思う。
「ちょっと寝すぎたかな」
と勘違いした、不意に襲う目眩の正体は、
遠い東北の地を揺らした地震だった。
慌てて点けたテレビに映るのは、
多くの家や車が津波に飲み込まれていく様子。
唖然としたが恐怖は一切なく、どこか淡々と、その映像を眺めていた。
あの日も、今も、
身の回りはいたって平和だ。
テレビに映る光景がいつもと違っていただけで、
なんてことのないただの1日だった。
とはいえ、どこか心に大きな何かを残していったのもまた事実。
関係ないようでいて、毎年、いろいろと考えさせられる。
大切な人やモノを失った誰かの気持ちを、
遠く関西に住む私が計り知ることはとても出来ない。
だから、簡単な言葉で片付けたくない。
とりあえずは、このモヤモヤを心で消化していけたらと思う。