このところ体調が優れず、
朝起きると喉は痛み、鼻はつまり、それは不愉快な目覚めだ。
ふと、窓枠のカビや部屋中に散らばった埃が気になり、
部屋をキレイにすれば多少の改善になるはずと掃除に勤しんだ。
それはそうと、何かに追われているにもかかわらず、
突然として掃除をしてしまうのは、おそらく多くの人に経験があるだろう。
それを、セルフ・ハンディキャッピングというらしい。
失敗を外的要因のせいにする自己防衛の一種で、
無意識に組み込まれていることが多いとかなんとか。
もっとも今日の場合、
とくに追われていることは無かった。
先に述べたように、単純にキレイにしたくなっただけである。
片付いた部屋は、心なしか空気も澄んだような気がする。
実に快適だ。
さて、こうなれば体調が優れないことを、
部屋が汚いという外的要因のせいには出来ない。
やってることは同じなのに、ハンディキャップを一つ取り除いたのだった。